未来は...

自分が小学生だったときに
利き足以外でボールを蹴るなんて思いもしなかったし,そういう指導も特になかった.
中央(静岡とか)ではもう両足で蹴ってたけど.
フェイントも体を左右に揺さぶる古典的なものだけ.
シザースなんて見た事も聞いたこともなく,実演できる指導者もいなかった.
地元では一番強いチームだったんだけど.


サッカーの試合を見たくても当時はダイアモンドサッカーくらいしかしてなかっただろうし,
もちろん田舎の「ここ」では見られなかった.
ワールドカップどころか日本代表のアジア予選すらあまり見ることができなかった.


今はメディアに画像があふれていて,
ありとあらゆるテクニックを目にするとができる.
世界各国のリーグが見ようと思えば見ることができる.


今の小学生は両足でボールを扱い,当たり前のようにシザースをし,
「around the world」とかって(できねぇ)難しいリフティングの技を普通に扱う.
当たり前のようにコーチングの言葉をかけるように指導されている.


草野球で怪我をしたって子供を診るよりも
草サッカーで怪我をしたって子供を診ることの方が多くなってきた.
ストリートにサッカーがあふれているというほどではないけれども.


指導者の育成も全国で統一されて立派なピラミッドができている(画一的過ぎるって批判もあるけれどもね).
教えるほうも十分なテクニックと戦術を体現できるレベルになってきている.


まだまだ世界とのギャップは大きいけれども
きっと未来はもっと明るいのだろう.


あと成長して欲しいのはマスコミ.紙も電波も.
批判することができずにはサポーターの見る目も育たないし,
ひいては選手もうまくならない.
批判するにはサッカーをもっと深く知らないといけない.
えんえんと試合の一場面のスローモーション画像を解説するような,そんなマニアックな番組があってもいいのではないかと思う.
プレー中の選手の視線と周りの選手の動き,敵の配置,プレーの選択について.
オレならこうする,オレならこうするって議論して,
そして実際の選手の選択とその結果.
正解はないと思うけれどもファンも発展途上の選手も参考になると思う.


テレビの解説者のコメントを聞いていてとても寂しいのは
(特にスローモーション画面で)
ホントはもっと細かいことを言いたいのだろうけれども
視聴者に合わせて分かりやすいコメントしかしていないこと.
台本にないようなマニアックなコメントをしてくれよ,アナウンサーが困るくらいに.
(アナウンサーさんも分かってる人は分かってるんだろうけど)