3日目

今日はほぼ普段のような外来模様.
時折地震関係の外傷.


外来後にトリアージ時の症例のカルテ記載が回ってきた.
「印刷された」フィルムを見ると下位胸椎圧迫骨折の見逃しと思われる症例があった.
すぐに電話し再診していただくことにした.
残念ながらモニター上で見たときには分からなかった*1
フィルムで見ることが出来たら見逃すことはなかっただろう.
緊急時の落とし穴かもしれない.


そもそもなぜフィルムを印刷できなかったか?
もちろん印刷機が動かなくなったためだが,地震時に一度電源が落ちてその後動作不良に陥ったというわけです.
ということは無停電コンセントに差し込んでいないということ.
逆にいうとこのようなトラブルを防ぐには全ての検査機器を無停電コンセントにつないでおく必要があるということ...
まぁ無理です.
そんなことをしたら無停電(バッテリー動作?)がすぐに枯渇します.
機器を守るために出来ることはせいぜい雷サージ機能のついたタップをかませるくらいなもんです.
他に機器の再立ち上げ時の手順がおかしかったのかもしれません.


ちなみに自宅のPCには雷サージ付無停電バッテリー(4〜5時間は動く)がつながっています.
何のために...と聞かれたら...実際は不必要です.
以前に自宅サーバーをたてていたときの遺品ということで*2
助かるのは最近の電話機は電源がないと使えないということ.
でもうちは使えます.無停電バッテリーに電話機もつないであるので.
ま,携帯がある世の中停電になったら携帯を使うだけですが...(; ̄O ̄)


トリアージの際もレントゲンを目の前にして患者を診ているわけではなくて
一度レントゲン室のモニターでレントゲンを確認して
それから患者を診るという非常に効率の悪い方法でした.
中にはレントゲンだけで骨折の有無を判断する場合もありました.
体制として足りないところがあるのは明らかです.
しかしこれはどこの医療機関でも内包している問題かな?


地震が起こってから最初の患者が来るまでに10〜20分.
この間にどれだけの準備を出来るか?


さて,今日の仕事風景の戻ります.
建前上,午後の診療は閉鎖しているのですが,普通に患者は来ます.
必要な治療を普通に行います.
ただの圧迫骨折で入院したはずの人がなぜか肺炎を起こしています.
昨日はもともと肩の骨折で入院していた方が心筋梗塞を突然起こして内科に.
ストレスが為せる技でしょうか?
思いもかけない副作用!?が起こっています.


明日と金曜日は地震関係の外傷の手術の予定です.
手術中に揺れないことを祈るのみです.

*1:横隔膜に下位胸椎が重なっていた

*2:メールサーバーも動かしていたので無停電バッテリーは必要だったのです